持株会はやるべきか。私の答えは「最小額なら、やる」です。実際、私のこれまでの投資額は約8.1万円。現在の評価額は約68.6万円です。つまり、プラス60万円。それでも私は、掛金を増やしません。しかも、100株貯まるたびに売却しています。
この記事では、持株会を「最小額で使い倒す」という私の運用と、その理由を公開します。セコイ方法です(笑)。ただし、理屈は通っています。
この記事でわかること
- 持株会の仕組みと、私の実績(投資8.1万円→68.6万円)
- 奨励金があっても掛金を増やさない理由
- 100株ごとに売却してオルカンに移す運用
- 持株会をやるべきかの判断基準3つ
私の持株会: 掛金は最小クラスの月1,000円
まず、私の拠出額です。毎月の給与から1,000円、賞与から3,000円を年2回。合計で年間1.8万円という最小クラスの掛金です。
それでも評価額が伸びたのは、制度のおかげです。持株会(従業員持株制度)の一般的な仕組みは日本取引所グループの用語集の通りですが、私の会社には次の上乗せがあります。
- まず、拠出額に10%超の奨励金が上乗せされ、自動で再投資される
- また、配当金も自動で再投資される
- さらに、入会時と毎年の節目に、少数の株のプレゼントがある
特に奨励金は強力です。拠出した瞬間に10%超のリターンが確定する投資は、市場のどこにもありません。だから、私は持株会そのものは肯定しています。問題は金額です。
持株会の奨励金があっても、掛金を増やさない理由
理由は1つだけです。給料と資産を、同じ会社に二重掛けしない。
考えてみてください。会社が傾いたとき、社員は給料が危なくなります。そのとき自社株も一緒に沈んだら、収入と資産を同時に失います。つまり、自社株への集中投資は、人生のリスクを分散するどころか束ねてしまうのです。
とはいえ、奨励金は最小額の拠出でも満額の率で貰えます。だから結論はこうなります。入るなら最小額。奨励金だけ、ありがたく頂く。
持株会の株は100株ごとに売却し、オルカンへ移す
そして、もう1つの柱が出口です。持株会の株は、100株(1単元)になると証券口座へ振り替えて売却できます。私は100株に達するたびに、機械的に売却しています。
売却したお金の行き先は、楽天証券のNISA口座です。買うのはeMAXIS Slim 全世界株式、いわゆるオルカン1本。要するに、1社への集中を、世界中の数千社への分散に交換しているわけです。
この運用の良さは、判断が要らないことです。「株価が高いか安いか」は読みません。100株という数量だけをトリガーにする。相場を読まない仕組みは、毎月19日の棚卸しと同じ発想です。
持株会の実績: 8.1万円が68.6万円に。ただし再現性は半分
正直に内訳を言います。プラス60万円の中身は、奨励金とプレゼント株、配当再投資、そして株価上昇です。このうち、奨励金とプレゼント株は制度なので再現性があります。しかし、株価上昇は運です。
私の会社の株はたまたま大きく上がりました。逆に動いていたら、この記事の数字はずっと地味だったはずです。だから、この実績を「持株会は儲かる」と読まないでください。読み取るべきは、最小額でも制度の上乗せだけで十分に美味しいという一点です。
持株会をやるべきかの判断基準3つ
あなたの会社の制度で、次の3点を確認してください。
- 奨励金は10%前後あるか(5%未満なら、NISAを優先していい)
- 最小拠出額はいくらか(月1,000円級なら、リスクは限定的)
- 売却の自由度はあるか(単元化後の振替手続きと、売却時期の制限を確認)
ちなみに、3つ目は盲点です。自社株の売買には、決算前後の売買禁止期間など社内ルールが絡みます。売りたいときに売れない資産であることは、織り込んでおきましょう。
よくある質問
Q1. 奨励金が貰えるなら、満額掛けた方が得では?
持株会の奨励金だけ見れば、そうです。しかし、掛金を増やすほど自社への集中が深まります。給料・退職金・企業年金も、すでに会社に預けている資産です。だから私は、奨励金という果実は最小額で受け取り、投資の本体はオルカンに置いています。
Q2. 売却のタイミングはどう決めていますか?
100株に達したら売る、という数量ルールだけです。株価は見ません。なぜなら、タイミングを計り始めると売れなくなるからです。機械的なルールは、意志の弱い私のための仕組みです。
Q3. 元本割れはしませんか?
します。持株会の株も株式なので、下がるときは下がります。ただし、10%超の奨励金は下落のクッションになります。さらに、最小額の拠出なら、最悪でも失うのは年1.8万円ペースの元本です。眠れなくなる金額ではありません。
まとめ: 制度は使い倒す。ただし、依存はしない
持株会の答えは「やるか、やらないか」ではありません。いくらで、どう出口を作ってやるかです。私の答えは、最小額で入り、奨励金とプレゼント株だけ頂き、100株ごとにオルカンへ逃がす。セコイですが、20年戦える型だと思っています。
会社に人生を預けない働き方と、会社の制度を使い倒す資産形成は、矛盾しません。むしろセットです。静かな在籍の、お金バージョンだと思ってください。
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