月4万円の副業利益を、年利7%で19年運用すると、約1,920万円になります。私が取り返したいと思っている生涯の年収差は、約1,800万円。つまり、月4万円で人生の帳尻は合う——今日は、この複利シミュレーションの中身を全部見せます。
この記事でわかること
- 取り返したい「1,800万円」の正体
- 月4万円が1,920万円になる複利シミュレーションの実数
- 6年遅れのスタートでも逆転できる理由
- 差額を「溶かさない」ための我が家の選択
前提: 取り返したい面積は1,800万円
私は40歳で今の会社に転職し、賃金レーンの構造により、同年代との年収差は約100万円あります。手取りにして年72万円。これが定年の64歳まで25年間続くと、単純合計で72万円×25年=1,800万円。これが私の「取り返したい面積」です。
この面積を残業やご機嫌取りで埋めるのは採算が合わない、というのが先日の宣言でした。では、副業でいくら稼げば埋まるのか。答えを出すために、Excelで試算しました。
複利シミュレーション: 月4万円×年利7%×19年
設定はこうです。45歳の今年、副業利益が月4万円に到達。翌46歳から、年48万円を毎年の年初にオルカンへ投じ、年利7%で64歳まで19年間運用する。結果がこの表です。
| 年齢 | 投入累計 | 運用資産 |
|---|---|---|
| 46歳(1年目) | 48万円 | 513,600円 |
| 49歳(4年目) | 192万円 | 2,280,355円 |
| 54歳(9年目) | 432万円 | 6,151,895円 |
| 59歳(14年目) | 672万円 | 11,581,931円 |
| 64歳(19年目) | 912万円 | 19,197,836円 |

投じた元本は912万円。運用資産は約1,920万円。1,800万円の面積を、月4万円が追い越しました。ちなみにこの計算は、ご自身の数字でも簡単に試せます(金融庁・つみたてシミュレーター)。
なぜ6年遅れでも逆転できるのか
年収差の1,800万円は、毎年72万円ずつ積まれる足し算です。一方、複利は掛け算。足し算は何年経っても足し算のままですが、掛け算は後半になるほど加速します。表を見てください——最初の10年で稼ぐ増え方と、最後の5年の増え方は別物です。
ここで大事なことがあります。収入の差は自分では選べません。しかし、受け取ったお金の置き場所は選べます。年収が100万円多くても、それが毎年の生活に溶けていくなら、足し算にすらなりません。逆に、月4万円でも複利に乗せ続ければ、掛け算になる。勝負は収入額ではなく、置き場所で決まるのです。
差額を「溶かさない」我が家の選択
だから我が家では、複利に回すお金を守るために、いくつかの支出を「やらない」と決めています。誰かを批判する話ではなく、あくまで我が家の選択です。
- たばこは吸わない——1日1箱なら月1.5万円。年18万円が複利の原資になります
- ギャンブルはしない——期待値がマイナスの場所に、複利の種は撒きません
- 車と家は「金利との勝負」と考える——我が家は35年ローンを16年で完済しました。払わずに済んだ利息は、そのまま複利側の弾になっています
- 飲み物は水道水と、職場の給湯コーヒー——自販機を1日2本我慢すると月約8,000円。固定費の削減と合わせて、小さな蛇口を全部閉めています
1つ1つは小銭です。しかし全部合わせると月数万円——つまり、月4万円の複利原資は、副業で稼ぐ前から支出側で半分作れるのです。複利の敵は浪費そのものではなく、「複利に回さないこと」だと私は思っています。
目標は三段構えにした
このシミュレーションを踏まえて、副業の目標を3つの段に分けました。
| ライン | 月額利益 | 意味 |
|---|---|---|
| 必達ライン | 4万円 | 複利に乗せれば64歳で生涯差1,800万円を帳消しにできる |
| 巡航ライン | 6万円 | 毎年の手取り差72万円を、その年のうちに相殺できる |
| 上限ライン | 7.5万円 | 青色申告特別控除と経費の範囲を活かしきる水準 |
最低でも4万、狙うは6万、器は7.5万。下のラインは複利が守ってくれて、上のラインは税制が招いてくれる。目標に段差をつけたことで、心がずいぶん軽くなりました。ゼロか100かの目標は折れやすいですが、三段の階段は登れます。
よくある質問
Q1. 年利7%は現実的な数字ですか?
全世界株式インデックスの長期的な平均リターンを参考にした想定です。ただし、これは過去の実績であって将来の保証ではなく、短期では大きく上下します。だから我が家は生活防衛資金を確保した上で、20年単位の時間を味方につける前提で積み立てています。慎重に見たい方は、年利5%や3%でも計算してみてください。
Q2. 月4万円も稼げる気がしません
半分の月2万円でも、同じ条件で約960万円になります。複利で一番効くのは金額ではなく年数です。つまり、額を悩むより、小さくても早く始めて長く回すこと。そして本文に書いた通り、支出の見直しだけで月数万円の原資は作れます。
Q3. 年収が高い側の人が同じ運用をしたら、勝てませんよね?
その通りです。同じ複利に乗れば、元手が大きい方が勝ちます。ただ、この表は他人に勝つための表ではありません。自分の損失を、自分の力で、定年までに帳消しにできる——それを自分に証明するための表です。競争ではなく、回収。それだけで働く納得感はまるで変わります。
まとめ: 差は足し算、複利は掛け算
年収の差は、毎年積まれる足し算です。悔しいけれど、これは変えられません。しかし、月4万円を19年、複利という掛け算に乗せれば、1,800万円の面積は追い越せます。収入の差は選べなくても、お金の置き場所と、支出の蛇口と、始める日は選べる。私は今年、始めました。
※本記事は個人の試算と記録であり、特定の金融商品の推奨ではありません。投資は元本割れの可能性があり、最終判断はご自身の責任でお願いします。
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