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静かな退職ではなく静かな在籍|収入の柱を4本にする

静かな退職ではなく静かな在籍を選び収入の柱を4本にする図解 静かな在籍

私の勤め先は、早く入社した人が確実に勝つ設計になっています。給与カーブも、退職金も、休暇も、勤続の表彰も、ほぼすべてが「何年いたか」に連動しているからです。この構造に気づいたとき、正直に言えば腹が立ちました。しかし、今は違います。ルールが分かったなら、戦い方を選べる。そこで私が選んだのが、流行りの「静かな退職」ではなく、「静かな在籍」という生き方です。そして、これは単なる働き方の話ではありません。家族を支える身として考え抜いた結果の、収入の柱を4本にするリスクヘッジ戦略です。

この記事でわかること

  • 「早く入社した人が勝つ」構造の正体(勤続連動のカラクリ)
  • 静かな退職と静かな在籍の決定的な違い
  • 私が実践している「やること・やらないこと」リスト
  • 我が家の収入の柱4本(給与・妻のパート・NISA・ブログ)
  • 会社に何かあっても家族が立っていられる家計の作り方

気づき|このゲームは、入社日でほぼ決まっている

まず、構造の話です。伝統的な大企業の処遇は、驚くほど勤続年数に連動しています。たとえば、月給のカーブ。さらに、月給に連動する賞与。そして、勤続カーブが後半ほど急になる退職金。加えて、有給の付与日数や、節目ごとの表彰まで。つまり、「長くいること」自体が最大の実績として設計されているのです。実際にいくら差がつくのかは、見えない待遇差を全部計算した記事で公開しました。手取りで約2,900万円。私の働きぶりではなく、入社した日付で決まった差です。

この構造を知ったとき、選択肢は3つありました。①怒りながら静かな退職に沈む。②転職してリセットする。③ルールとして受け入れ、配分を変える。①は健康に悪く、②は計算した通り次の会社でも同じ構造が待っている可能性が高い。したがって、私は③を選びました。

静かな退職と、静かな在籍は違う

「静かな退職(Quiet Quitting)」という言葉が流行りました。つまり、辞めないまま心だけ退職し、最低限のことしかしない働き方です。しかし、私のスタンスはこれとは違います。なぜなら、静かな退職には「投げやり」の匂いがあるからです。仕事の質を落とせば、いずれ信頼を失い、低評価や居心地の悪さとして自分に返ってきます。要するに、損なのです。

なお、静かな在籍そのものの定義と、私が3年間続けている5つのルールは定義編の記事で詳しく解説しています。本記事は、その実践を「家族のリスクヘッジ」まで発展させた実践編です。

一方、私が選んだ「静かな在籍」はこうです。必要な仕事はプロとして淡々と完遂する。ただし、評価レースからは静かに降りる。そして、浮いたエネルギーを全部、家族の未来に投資する。会社と私は雇用契約の関係です。だから、契約した分の仕事は誠実に果たします。しかし、契約にない過剰貢献で心をすり減らすことは、もうしません。つまり、静かな退職がエネルギーを捨てる働き方だとすれば、静かな在籍はエネルギーを移す働き方です。

実践|やること・やらないこと

やること(プロの仕事)やらないこと(過剰貢献)
安全・品質・納期は必ず守る評価されない仕事の巻き取り
頼まれた仕事を期限内に完遂する付き合い残業(やめた日の記録
標準評価を安定して維持する(守備の技術気の進まない飲み会への義理参加
挨拶と報連相は丁寧に「便利屋」になること
定時で帰る評価に感情を預けること

ポイントは、左の列を絶対に手を抜かないことです。なぜなら、左列が崩れると信頼を失い、静かな在籍は成立しなくなるからです。つまり、これはサボりの技術ではありません。むしろ、失点を作らないプロの守備と、エネルギーの再配分の技術です。

本題|なぜ静かな在籍か。収入の柱を4本にするためだ

ここからが、この記事の本題です。私が評価レースから降りてまで時間とエネルギーを確保する理由。それは、我が家の収入の柱を1本から4本に増やすためです。

考えてみてください。収入の柱が「夫の給与」1本だけの家計は、会社と運命共同体です。もし事業再編、早期退職の募集、待遇の切り下げがあれば、家族全員が直撃を受けます。しかも、どんな大企業でも「いつまでもある」保証は、もうどこにもありません。つまり、1本柱は快適なようでいて、実は家族にとって一番危険な構造なのです。

内容役割
柱①私の給与静かな在籍で「安定して守る」土台。失点を作らず淡々と受け取る
柱②妻のパート収入家計の第2エンジン。会社リスクと完全に独立した現金収入
柱③NISAでの積立投資複利で育つ柱。月数万円が20年で数千万円になる計算
柱④ブログ収益自分の名前で積み上げる柱。誰にも取り上げられない資産

大事なのは、4本の柱がそれぞれ違うリスクに強いことです。たとえば、会社に何かあっても、柱②③④は無傷です。逆に、相場が暴落しても、柱①②は揺らぎません。ブログが読まれなくなっても、残り3本で家族は立っていられます。要するに、これは投資でいう分散と同じ考え方を、家計の収入側に適用しただけです。なお、柱③の複利の威力は金融庁のつみたてシミュレーターで誰でも試算できます。

そして、ここで静かな在籍が効いてきます。評価レースと付き合い残業に使っていた時間とエネルギーを、柱③の入金力と柱④の作業時間に回す。妻と家計会議をする余裕も生まれる。つまり、静かな在籍は柱①を守りながら、柱③④を育てるための時間を生む技術なのです。会社で省エネして、家族のために本気を出す。それだけの話です。

誤解されたくないこと

念のため書いておきます。私は会社を憎んでいません。むしろ、安定した給与と福利厚生には感謝しています。柱①は今も我が家の最大の柱です。ただし、感謝と、家族の生活を1社に全額ベットすることは別です。会社の制度も寿命も、私には変えられません。しかし、我が家の柱の本数は、私と妻で決められます。要するに、これは会社への反抗ではなく、家族への責任の話です。

よくある質問

Q. 結局それは静かな退職と同じでは?

違います。静かな退職は仕事の質まで落としますが、静かな在籍は仕事をプロとして完遂します。落とすのは仕事の質ではなく、評価レースへの感情の投資です。だから、信頼は守られ、柱①は安定します。

Q. 柱は何から増やせばいい?

順番があります。まず、支出の見直し(固定費)。次に、NISAでの積立(仕組みを作れば手間ゼロ)。そして、余力ができたら副業です。いきなり柱④から始めると、時間が足りず挫折しやすいです。

Q. 出世を完全に諦めるのは怖くない?

正直、最初は怖かったです。しかし、計算したら答えが出ました。社内レースの期待値より、同じエネルギーを柱③④に回した期待値の方が、我が家の場合は高かった。要するに、怖さは計算で消えました。

Q. 若い人にも静かな在籍を勧める?

いいえ、一律には勧めません。たとえば、20代でスキルの伸び盛りなら、全力で働く経験には大きな価値があります。静かな退職か在籍かを考えるのは、構造を見極めた後でいい。つまり、順番が大事です。

まとめ|静かな退職ではなく、柱を増やす静かな在籍を

早く入社した人が勝つゲームで、後から入った私が同じルールで競うのは分が悪い。だから、競うのをやめました。ただし、投げやりな静かな退職にはならない。仕事はプロとして守り切り、余力は全部、家族の柱を増やすことに注ぐ。給与、妻のパート、NISA、ブログ。この4本が揃ったとき、「いつまでも今の会社があるとは限らない」という不安は、初めて他人事になります。入社日は変えられません。会社の寿命も変えられません。しかし、我が家の柱の本数だけは、今日から増やせます。

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