「ブログはオワコン」。AIが1日に何百本も記事を量産できる時代、この言葉は半分正しいと思います。ただし、オワコンになったのはブログ全体ではありません。終わったのは「エアプブログ」です。
私は45歳でブログを始めたばかりの新参者ですが、この点だけは確信を持っています。なぜなら、Google自身が公式文書で「経験」を評価すると明記しているからです。今日は、AI時代に個人ブログが勝てる唯一の場所の話をします。
この記事でわかること
- 「ブログはオワコン」論の正しい部分と間違っている部分
- エアプブログとは何か。なぜ価値が暴落したのか
- AIに書けない5つのもの(=個人が勝てる場所)
- Googleが公式に書いている「経験」の評価と警告
オワコンになったのは「エアプブログ」
エアプブログとは、実際には使っていない商品の「おすすめ10選」、飲んでいないプロテインの比較、泊まっていないホテルのレビュー——つまり、公式情報と他人の口コミをまとめただけの記事のことです。
かつては、これでも上位表示できた時代がありました。しかし今、この種の「調べれば書ける記事」はAIが数分で作れます。つまり、調べてまとめる能力の市場価値は暴落しました。ブログがオワコンと言われる正体は、これです。まとめ記事の値段がゼロに近づいただけで、ブログという媒体が死んだわけではありません。
AIに書けない5つのもの
では、何の値段が残ったのか。逆に上がったのか。AIがどう頑張っても作れないものです。具体的には5つあります。
- 自分で撮った写真——開封、作業中、失敗の跡、1年後の経年変化。生活の中でしか撮れません
- 実際に払った金額——「約1万円前後」ではなく「送料込み9,180円だった」と書けるのは買った人だけです
- 失敗談——うまくいった話はAIでも書けます。「ここで失敗した」はやった人にしか書けません
- 長期使用の変化——3か月後、1年後、3年後。時間だけは、どんなAIにも買えません
- 生活の文脈——なぜそれを買ったのか、生活のどこで使っているのか。たとえば私は鶏むね肉を太陽光発電が効く時間帯に焼きますが、この組み合わせは私の生活からしか生まれません
要するに、AI時代に価値が上がったのは「本当に生きている人の、本当の記録」です。
Googleは公式に「経験」を評価すると書いている
これは私の願望ではなく、Googleの公式見解です。Google検索セントラルの公式ドキュメントには、コンテンツ評価の概念としてE-E-A-T——先頭のEはExperience(経験)——が明記され、自己点検の質問としてこうあります。「コンテンツは、実体験や深い知識(たとえば、実際に商品やサービスを使用したり、ある場所を訪れたりした経験に基づく特別な知識)を明確に示していますか」。
さらに、警告リストにはこんな質問まであります。「実際の経験がないにもかかわらず、ニッチなトピックを扱うことにしましたか」。つまり、エアプはGoogleの公式文書で名指しされている——検索エンジン自身が「体験のない記事は評価を再考せよ」と書いているのです。
我が家のブログ五箇条
だから私は、このブログを次のルールで書いています。経費の記事で「レビューのために買った物は記録する」と書いたのも、この延長です。
- 使った物しか紹介しない(使っていない物のランキングは作らない)
- 写真は自分で撮る(メーカーの商品画像に頼らない)
- 金額は実額を書く(1円単位が書けるのは払った人の特権です)
- 欠点も書く(良いことしか書かないレビューは、読者が一番見抜きます)
- 買わなかった物は「買わなかった理由」を書く(倹約家にしか書けない記事です)
勝てない場所では、戦わない
逆のことも書いておきます。制度の解説、ニュースのまとめ、商品スペックの一覧——この土俵は、AIと企業サイトの縄張りです。個人が正面から挑んでも勝てません。
だから戦場を選びます。自分の生活が実験場になっているテーマ——我が家なら家計簿18年、自宅筋トレ、太陽光の時間割、静かな在籍——だけで戦う。戦場を選ぶことも実力のうちです。これは投資と同じで、勝てる確率の高い場所にだけ、時間を張るのです。
よくある質問
Q1. 使っていない商品を紹介したくなったら?
2択です。「公式情報をもとにした調査記事」と正直に明記するか、書かないか。一番やってはいけないのは、使ったフリです。読者は文章の解像度で見抜きますし、一度見抜かれた信用は戻りません。ブログの資産は記事数ではなく信用です。
Q2. AIを使って書くのはズルではないですか?
私自身、AIと分業してこのブログを書いています。体験する・写真を撮る・数字を記録する・判断するのは私、構成と文章を磨くのはAI。この分業は、Googleの公式文書でも「開示した上での活用」として認められている使い方です。ズルなのはAIを使うことではなく、体験をでっち上げることです。
Q3. 実体験だけで、ネタが尽きませんか?
尽きません。生活が続く限り、一次情報は毎日生まれるからです。今夜の夕食も、給料日も、買い物の失敗も、全部ネタです。むしろ「生活をちゃんと生きて、記録すること」がブログの仕入れになる——この構造に気づくと、日常の解像度が上がって、ちょっと人生が楽しくなります(笑)。
まとめ: エアプはAIに食われる。体験は食われない
ブログはオワコンではありません。オワコンになったのは、体験のないまとめ記事です。AIが安く作れるものの値段は下がり、AIが作れないもの——写真、実額、失敗、時間、生活の文脈——の値段は上がりました。
つまり、AI時代のブログで一番強い戦略は、いい文章を書くことではなく、いい生活の記録者になることです。私は今日も、レシートを封筒に入れ、作業の写真を撮り、数字をメモしています。それが全部、明日の記事になるからです。
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