「ぬるま湯に浸かっていると、ダメになるぞ」
よく言われる言葉です。そして私の勤め先も、おそらく世間で言うぬるま湯です。
残業は、原則ありません。時間の流れはゆるやかで、劇的な成果も求められません。
では、私はここを抜け出すべきなのでしょうか。
5年考えて出した結論は、こうです。ぬるま湯から出ない。ただし、溺れない。
この記事では、その戦略の中身を書きます。
この記事でわかること
- ゆるい会社に長くいると起きること(社内専用スキルの罠)
- それでも「出ない」と決めた理由
- 溺れないための3原則
- 「会社で勝つ」から「会社を利用して勝つ」への切り替え方
ぬるま湯に長くいると起きること
まず、この環境のリスクを直視します。
ゆるやかな組織に長くいると、増えるのは社内専用スキルです。
社内システムの使い方。稟議の回し方。誰に聞けば話が通るか。会議の作法と、報告の様式。
社内では、どれも立派な価値です。しかし一歩外に出ると「それ、御社専用ですよね」になりがちです。
スピード感も、外の市場とズレていきます。判断が遅く、会議が多く、期限がゆるい。
ところが外の世界は、すぐ決めて、少人数で回し、成果物で評価されます。だから差は、開く一方です。
つまりぬるま湯の本当のリスクは、温度ではありません。外で泳げなくなることです。
それでも、ぬるま湯から出ないと決めた理由
リスクを直視したうえで、私は出ないことにしました。目的が、違うからです。
目的が「外部市場で自分の値段を最大化すること」なら、この環境は不利でしょう。
しかし私の目的は、これから20年を安全に在籍することです。そして資産と自由時間を、最大化することです。
そう考えると、残業のない環境は弱点ではありません。むしろ、武器になります。
帰宅後の時間で、副業ブログを育てています。NISAを積み立て、週2回の筋トレも続けています。
ぬるま湯の温度は、燃料にもなるのです。
なお、外に出る場合の金銭的コストは軽くありません。転職で失うのは月給だけじゃないで計算しました。
溺れないための3原則
ただし、条件があります。ここで溺れないための、原則です。
私は、3つに絞っています。
| 原則 | 意味 |
|---|---|
| ①過剰貢献しない | ぬるさを一人で埋めようとしない。求められた水準を淡々と満たす |
| ②敵視されない | 組織を批判しない。浮かない。失点しない |
| ③会社の外で人生を作る | 収入の柱・健康・発信力を、社外に積み上げる |
①と②は、守りです。温度を変えようと動くと、浮きます。どっぷり浸かって批評家になっても、同じです。
どちらも、静かな在籍を崩します。
そして③が、攻めです。社内専用スキルしか増えない環境でも、汎用スキルは自分の時間で育てられます。
ぬるま湯は、そのための時間をくれる場所です。
「会社で勝つ」から「会社を利用して勝つ」へ
切り替えたのは、勝負の場所です。
以前の私は、会社の中で勝とうとしていました。評価、昇格、周囲からの見られ方。そのすべてに、一喜一憂していました。
いまは、会社での勝敗から降りています。会社を利用して、人生で勝つことにしました。
給料は、生活と投資の原資です。安定は、挑戦の土台になります。時間は、副業と家族と健康の材料です。
こうして捉え直すと、この環境は最高の職場に変わります。
まとめ|温度に文句を言わず、泳ぎ方を変える
最後に、まとめます。ぬるま湯から出るか出ないかは、目的で決まります。
外で値段を上げたい人は、早く出たほうが有利です。一方、資産と自由時間を最大化したい人もいます。
その場合、ぬるま湯は使い方次第で武器になります。
大事なのは、温度に文句を言うことではありません。湯に沈むことでも、ありません。泳ぎ方を変えることです。
ぬるま湯から出ない。ただし、溺れない。これが45歳の私の、現在地です。


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