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働かないおじさんの正体|定時で帰る私も、予備軍かもしれない

働かないおじさんは私かもしれないのアイキャッチ 静かな在籍

働かないおじさん。この言葉に、私は少し複雑な気持ちになります。年功序列の強い会社に勤めているので、実際、社内にはそう呼ばれそうな先輩がたくさんいます。若手からの不満も耳に入ってきます。ところが、あるとき気づいてしまったのです。定時で帰り、飲み会にも出ない私は、若手から見れば同じ棚に並んでいるかもしれない、と。

本記事では、働かないおじさんが生まれる構造と、「予備軍」に見られている側からの正直な話を書きます。誰かを責める記事ではありません。むしろ、責めても何も変わらない、という話です。

この記事でわかること

  • 働かないおじさんが年功序列の会社で量産される仕組み
  • 若手の不満が正当である理由と、それでも構造は変わらない理由
  • 定時で帰る私が「予備軍」に見えている自覚の話
  • 予備軍と私の、たったひとつの違い

働かないおじさんは、どの会社にもいる

私の勤め先は、年功序列がかなり強く残っている事務系の会社です。給料は在籍年数でほぼ決まり、定年後も多くの人が何らかの形で会社に残ります。すると、どうなるか。フルスロットルで働く人と、明らかにペースを落とした人が、同じ職場に並ぶことになります。

そして、若手からは不満が出ます。「あの人は何をしているのか分からないのに、自分より給料が高い」。実際、その通りだと思います。この不満は正当です。ただし、私はここで少し違うことを考えてしまうのです。あの人たちは、本当に「怠けている」のだろうか、と。

怠惰ではなく、制度への合理的適応です

結論から言うと、働かないおじさんは制度が作ります。年功序列の会社では、頑張っても給料はほとんど変わりません。逆に、頑張らなくてもほとんど下がりません。つまり、努力と報酬が切り離されているのです。この環境に20年、30年と置かれた人が、省エネ運転に切り替わるのは、怠惰ではなく経済合理的な適応です。

だから、個人を責めても何も変わりません。その人が退職しても、同じ制度が次の働かないおじさんを静かに製造するだけです。批判すべきものがあるとすれば、それは人ではなく、努力の期待値を下げ続ける報酬設計の方だと思います。

ちなみに、若手の側にも伝えたいことがあります。あなたの不満は正しい。ただ、その制度は30年後のあなたの足元にも同じように敷かれています。制度に怒り続けるか、制度を前提に自分の設計を変えるか。選べるのは自分の側だけです。私が期待値の計算をどう変えたかは、転職で分かった会社の格差の話にも書いています。

気づいてしまった。私も同じ棚に見えている

ここからが本題です。私は毎日定時で帰ります。飲み会にもレクリエーションにも参加しません。これは処遇への期待値を計算した結果の、静かな意思表示です。ところが、若手からこの姿はどう見えるでしょうか。

おそらく、「なぜあの人は残業しないんだろう」です。事情を知らなければ、働かないおじさんと私の区別はつきません。つまり、働かないおじさんを観察していた私自身が、観察される側の棚に並んでいるのです。これに気づいたときは、正直、少し笑ってしまいました。

でも、考えた末に、呼ばれてもいいと思うようになりました。なぜなら、他人からの見え方は他人のものだからです。私が管理できるのは、見え方ではなく、時間の使い方の方です。

働かないおじさんと私の、たったひとつの違い

表面上、私と働かないおじさんは同じに見えます。定時で帰る。宴会に出ない。出世を追わない。違いはただひとつ、浮いた時間とエネルギーの行き先です。

項目見え方17時以降の中身
残業どちらもしない私は副業ブログを書き、積み立てを続ける
飲み会どちらも出ない私は睡眠と筋トレに充てる
出世どちらも追わない私は会社の外の資産を育てる

要するに、会社の中での見た目は同じでも、会社の外に積み上がるものが違う。呼び名は会社の中の話、資産は自分の話です。だから私は、社内の評判を上げる努力より、家計と健康と副業を育てる方を選んでいます。早く帰るための工夫は早出残業の記事に、日曜の夜が軽くなった話はサザエさん症候群が消えた日に書いたとおりです。

注意|仕事の品質は落とさない

誤解のないように書いておくと、私は仕事の手を抜いているわけではありません。品質・安全・納期は落とさない。頼まれた仕事は定時の中で確実に終わらせる。ここを崩すと、静かな会社員生活そのものが壊れるからです。期待値を下げているのは、あくまで「評価による上振れ」と「時間外の付き合い」の部分だけです。

まとめ|働かないおじさんは、制度の鏡です

最後に、まとめます。働かないおじさんは怠惰な個人ではなく、努力と報酬を切り離した制度への合理的な適応です。若手の不満は正当ですが、責める相手は人ではなく設計の方です。そして、定時で帰る私も、外からは予備軍に見えているかもしれない。それでも構いません。会社の中の呼び名より、会社の外に積み上がる資産。私はそちらで自分を測ることに決めています。

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